子どもの習い事は、いつから始める人が多いのでしょうか。
子どもの習い事に関する調査結果によると、早い子では1歳からお母さんと一緒に通うこともあるようです。
幼稚園や保育園に行く時期になると、全体の約2割のお子さんが習い事をしているそうです。
小学校入学時に始める人が非常に多いのですが、中学年や高学年になってから始める人もかなりいます。
中学生以下の子どもたちの約65%が習い事をしているという事実もわかっています。
小学生が興味を持つ習い事のジャンルは、中学年になるにつれて変化していきます。
低学年では、水泳やサッカーなどのスポーツ系、ピアノやバイオリンなどの芸術系が人気です。
しかし、中学年になると、塾に通い始める子どもがぐんと増えます。
この傾向は年齢が上がるにつれて強くなり、中学生になると塾が主流になります。
幼いうちは、体力や運動能力を向上させたい、興味があるなどの理由で習い事を始めることを選択する子どもが多いことが分かっています。
高学年になると、親が勉強に集中させたいとの思いから、学力向上のために塾に通い始める子どもが増えてきます。
しかし、受験に勝つためなのか、日々の学力向上のためなのかで、通う学習塾の種類は異なってきます。
また、学習塾だけでなく他の習い事に通うお子さんも多く、学力と一緒に体力や運動能力、あるいは文化や芸術を身につけさせたいと考える親御さんも多く見受けられます。
子どもが特定の塾に行きたがらないケースもあるかもしれません。
そんなとき、親はどう対応したらいいのでしょうか。
親が望んでやっていることであれば、子どもの気持ちを理解するようにしましょう。
一方、せっかく始めた習い事に行きたがらないのは、子どもの心に何らかの思いが潜んでいる可能性があります。
子どもの言葉や態度を注意深く観察して、行きたくない理由を理解しましょう。
子ども自身が始めた習い事を嫌がるのは、「もっと上手になりたい」と思っていても、その上達に満足していない場合が多いようです。
一生懸命やっても結果が出なかったり、自分よりできる子が周りにいると思うと自信をなくしてしまうのでしょう。
また、親は自分でも気づかないうちに、他の子どもと比較し、評価する傾向があります。
親は、自分でも気づかないうちに、自分の子どもを他の子どもと比較しがちです。
あるいは、「あの子は次のステップに進んでいるようだ。
とか、「彼女は次のステップに進んでいるようだ。
そんな言葉は、もっと頑張りたい子どもを落ち込ませてしまいます。
学習は、子どもたちが自分の能力を比較するためのものではありません。
子どもは自分に合っているからやっているのであって、他人と比較するためにやっているのではありません。
できるようになるスピードは人それぞれですが、一番大切なのは、その子が楽しく学び続けられるかどうかです。
楽しいという気持ちが上達につながり、子どもの胸にも誇りを持たせることができます。
子どもが意欲的に通えるように、親が努力することが大切です。
子どもが習い事を嫌がるようになった場合、その原因を把握することが大切です。
行きたくないのに無理に行かせるのは負担になると考える人が多いようですが、休ませることだけが答えではありません。
子どもがうまく言い逃れできない場合は、先生や周りの生徒たちに聞いてみましょう。
教室に足を運んでもらうことも、解決策になるかもしれません。
親が辞めさせたくない習い事であれば、子供と喧嘩してでも通わせるしかないでしょう。
辞めることはいつでもできますが、そうすると取り返しのつかないことになる可能性があります。
嫌だという意思表示をして簡単に習い事を避けられると、それが心に染み付いて後に習慣化することもあります。
習い事はすぐに辞められるようなものではないことを、子どもに伝えることが大切です。
子どもが行くのを抵抗しているのに、塾に行かせるのは親にとってとてもストレスがかかります。
辞めさせた方が親も子も楽かもしれませんが、子どものために続けたいと思うのであれば、親は子どもの気持ちを汲んであげることが必要です。
子どもが再び楽しくレッスンを受けられるように、先生の力を借りて子どもの様子を見るようにしましょう。
子どもの機嫌が悪いと分かれば、先生も心配して、子どもの態度に目を光らせてくれるはずです。